社員の思い
おとうふづくりにかける思いを、社員が熱く語ります。
「おとうふをおもしろくする」――その想いを、カタチに。開発室 室長 松田明菜
私は主に、新商品やリニューアル商品の開発業務を担当しています。お客様のニーズを的確にとらえて生み出される社長のアイデアを、商品としていかに具現化するか。開発チームでは、ラボでの試作から工場での製造に至るまで一貫して携わります。時には突飛だったり、実現困難に思えるようなアイデアもありますが、失敗を恐れずに“まずはやってみる”ところからスタートします。
開発の過程では、お客様が望んでいるおとうふは何なのか、これからどんなおとうふが喜ばれるのか、アイデアの裏側にある想いや意図を深く考えながら取り組んでいきます。悩み過ぎて胃が痛む日も少なくないですが、世の中にまだ存在していないものを目の前につくりあげる楽しさや、「おいしい!」と社内で声があがったときの嬉しさに、大きなやりがいを感じています。もちろん、開発にあたっては食と化学の幅広い知識が必要ですが、社長をはじめ、品質保証部門や製造部門が一体となって商品をゼロから産みだす仕事は本当に面白いです。
より多くの方におとうふの魅力を知っていただき、おとうふの世界のすそ野を広げられるような商品を創りだしていきたい。「おとうふをおもしろくする」という相模屋の想いをカタチにしていきたい。――そうした気持ちを胸に、真剣に仕事に臨んでいます。 「おいしい」に、どこまでも妥協なし。
「おいしい」に、どこまでも妥協なし。生産統括部 部長 兼 赤城工場長 芳賀工場長 小林真治
製造部門として、『焼いておいしい絹厚揚げ』の開発から携わった経験は今でも忘れられません。おいしさの追求で最も大事なのは、製造部門が一丸となって取り組むことです。試作段階で商品のコンセプトである“もっちりした食感”がなかなか実現できず、予想以上に苦労しました。テスト期間中は毎日皆で検食して試行錯誤を重ね、自分にはまだまだ能力や技術が足りないと途中で痛感もしましたが、さらに上を目指してあきらめずに取り組みました。
鳥越社長はお客様のニーズや満足度を考慮して開発の指揮を執っているため、絶対に味には妥協しません。自分が合格とした試作品とはいえ、社長の最終チェックでは不安でとてつもなく緊張しました。連日ただひたすら「おいしい」絹厚揚げを完成させることばかり考えていただけに、社長からOKが出たときは「これでお客様にも満足していただける」と思い涙が出そうになりました。皆で一心につくりあげたものを世の中に送り出せる喜びと安堵感が、一気にあふれた瞬間でした。
『焼いておいしい絹厚揚げ』は今や相模屋食料の看板商品となり、お客様の期待も大きくなっています。そうした人気商品を安定して供給できるよう、2016年3月から新たに赤城工場が稼働を開始しました。私は工場建設の構想段階から本稼働まで実に1年半以上携わり、現在、工場長を務めています。
テスト生産期間中は納得がいかず、原点に返って製造魂に火をつけ、毎日テストを繰り返して本稼働にこぎつけました。以来、日々変化する大豆の状態・気温・水温・水質などを私たちの経験やノウハウをもとに調整し、高品質の製品づくりを心がけています。
製造部門はお客様と直に接する機会がない分、お客様が当社製品をどう感じているのかをいつも気にかけており、ホームページ等から届く生の声を担当部署から共有してもらっています。そして、そこにお褒めの言葉があると、「おいしい」おとうふをお届けできた実感が沸いて本当に嬉しいです。
相模屋の使命は、「おいしい」おとうふを皆さまの食卓へ届けること。そこに妥協の二文字はありません。ひとつの工場の責任者として、社員たちがプライドややりがいを持って製造に邁進できる環境を整えながら、皆で味をとことん追求し、お客様にいつも「おいしい」と喜んでいただくことを目指しています。